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遅れてしまう。見習いコックは、
mahou.cz.cc 魔法の町へclearようこそ
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魔法会館受付 clear clear
受付番号を渡され、もう30分も待っている。僕のほかには、女の子が一人、パフで頬をたたきながらメールをしている。
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魔法の町、公民館開設
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遅れてしまう。見習いコックは、今晩のレセプションは、立食で、その会場づくりもこなさなくてはならない事を忘れていた。もちろん、彼も承知はしていたのだが・・
特別公開ゼミが始まる。
速く並ばないと、閉め切られてしまう。どんなゼミかって?
幸せになるゼミ。本当だよ(^_-)-☆

受付番号を渡されて、もう三十分も待っている。
僕のほかには、女の子が一人。
彼女は鏡を覗き込みながら、パフで頬をぽんぽんと叩き、それからスマートフォンで誰かにメールをしている。
「受付番号、何番?」
突然、彼女が訊いた。
「四十八番」
「へえ」
「君は?」
「四十九番」
彼女は番号札をひらひらさせた。
「じゃあ、私のほうが一つ後ね」
「そうみたいだね」
僕は何気なく答えた。
けれど、そのとき、妙なことに気がついた。
この会館には、時計がない。
それなのに、なぜ僕は「三十分も待っている」と思ったのだろう。
そもそも、僕はなぜここへ来たのだろう。
考えようとすると、頭の奥がぼんやりする。
受付でもらった番号札を見る。
四十八。
裏返してみる。
何も書いていない。
「その番号、気になる?」
女の子が言った。
「うん。なんとなく」
「私のも見てみる?」
彼女が四十九番の札を差し出した。
表には、やっぱり四十九としか書かれていない。
ところが、彼女が札を指で撫でると、数字の下に細い文字が浮かび上がった。
――あなたが、誰かを幸せにした回数。
「え?」
僕が目を疑っているうちに、文字は消えた。
「今、何て書いてあった?」
「さあ?」
彼女は知らないふりをして、また頬をパフで叩いた。
そのときだった。
廊下の向こうから、白いコック帽をかぶった青年が、息を切らして走ってきた。
「遅れてしまう!」
今晩は魔法会館のレセプション。
立食なので、料理を作るだけでなく、その会場づくりまでこなさなくてはならない。
もちろん、彼も承知していた。
承知していたのだが、人は「知っていること」を、いつも「覚えている」とは限らない。

「僕はもう行かなくちゃ」
青年はそう言って走り去った。
すると、受付の奥から鐘が鳴った。
「特別公開ゼミが始まります」
受付嬢が告げる。
「参加される方は、速くお並びください。閉め切られてしまいます」
女の子が立ち上がった。
「行かなきゃ」
「どんなゼミなの?」
僕も後を追いながら訊いた。
彼女は振り返って笑った。
「どんなゼミかって?」
そして、少しだけ間を置いた。
「幸せになるゼミ」
「……本当?」
「本当だよ(^_-)-☆」
僕たちは長い廊下を走った。
けれど、途中で僕は足を止めた。
受付番号のことが、どうしても気になったからだ。
「待って!」
受付へ戻る。
「四十八番って、何の番号なんですか?」
受付嬢は、初めて僕の顔を真正面から見た。
「ご自分で考えてみてください」
「順番じゃないんですか?」
「いいえ」
「じゃあ、何?」
受付嬢は微笑んだ。
「あなたが、ここへ来るまでに受け取った幸せの数です」
「……受け取った?」
「はい」
「僕が誰かに幸せを与えた数じゃなくて?」
「違います」
彼女は首を振った。
「あなたが気づいた幸せの数です」
僕は黙った。
四十八。
思い出そうとする。
母が作ってくれた朝食。
友達から届いた、何気ないメール。
雨の日、知らない人が差してくれた傘。
仕事で失敗したとき、何も言わず隣にいてくれた人。
コンビニの店員が「ありがとうございました」と笑ってくれたこと。
夕暮れの空。
子どもの頃に食べたアイスクリーム。
……。
ひとつ。
またひとつ。
記憶の中から、忘れていた小さな幸せが浮かんでくる。
四十八。
僕はようやく気づいた。
この番号は、僕が「幸せだった回数」ではない。
幸せだったのに、それを幸せだと気づけた回数なのだ。
「じゃあ、四十九番は……」
僕が呟くと、受付嬢が答えた。
「彼女には、あなたより一つ多く、幸せに気づいた瞬間があるのでしょう」
僕は待合室を見る。
女の子はもういない。
ただ、椅子の上に四十九番の札だけが残されている。
その札の裏には、今度ははっきりと文字が浮かんでいた。
――
あなたが次に気づく幸せは、誰かと分け合うことで増えていきます。

その瞬間、廊下の奥から女の子の声がした。
「早く!」
僕は笑った。
そして、四十八番の札をポケットにしまった。
特別公開ゼミの扉が閉まりかけている。
僕は走った。
間に合うかどうかは、もうどうでもよかった。
なぜなら、僕はそのとき初めて知ったからだ。
幸せになるというのは、
幸せを手に入れることではない。
すでに手の中にあったものに、気づくことなのだ。
そして魔法会館の受付とは、
人が幸せになる順番を待つ場所ではない。
自分の人生の中に、いくつ幸せがあったのかを思い出す場所だった。
僕の受付番号は、四十八番。
けれど、扉の向こうで待っている幸せには――
きっと、まだ番号がついていない。


君が映る、澄ました君、笑い転げる君に。
君は踊るよ、アンドウトワ。
迷い込んだ白鳥を、王子はすかさず抱きしめる。
ノンノン、僕から逃れてターンをしては、誇らしく飛んでゆく。
そんな仕草に僕は釘付け、時は止まる。
白い港町。
プライベートの砂浜から子供たちの嬌声。
風船が飛交い、縞々テントのクレープ屋で僕達は接吻を交わしている。
海辺の小さなアトリエで、僕は、仲間と芝居のセリフ合わせをしている。
君はトウシューズの足を窓枠に預け、ずっと向こうの水平線を見ていた。
あの時代のささやかな夢、僕らの哲学、いつだって繰り返す、いつだって戻ってくる。
水平線の向こうにマストの先が消えても、日が昇れば、必ず戻る。
はためく愛の旗が見える、
そう信じた。
僕のプリマ、
苦い幸せの残像を運んで、
また夏が来る。
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冒険ネット入口
緑

いつもでたっても始まらない。焦らないで、開演のベルはとうになり終えたけど、主役がまだ到着していないんだ。よくある事さ、この町では。


遠い事を話したくて、それは緊急ではなく夢見るような冒険活劇で、現実よりもはるかに心を満たすのだ。
ここ に一人の少年がいて、たまたま触れたキーボードの先に魔法のともしびを見てしまったとしたら、彼を止めるこ とは出来ないだろう。
彼は、進む。ありとあらゆる呪文を打ち鳴らし、モニターを突き抜ける。そんな魔法の町をこ れから創ろうと思う。
飛びたい、あのたかみまで。

緑
商品ページ予定 clear 妖夢の中を漂う 未定 GingaCzCc 未定 もうすぐ帰るそのうち帰るきっと グレー 冒険ネットは今夜で
緑
緑
■思い出と浪漫
よみがえるあのシーン。僕らは帰る。あの青春のまっただ中へ。
遠い事を話したくて、それは緊急ではなく夢見るような冒険活劇で、現実よりもはるかに心を満たすのだ。
ここ に一人の少年がいて、たまたま触れたキーボードの先に魔法のともしびを見てしまったとしたら、彼を止めるこ とは出来ないだろう。
緑
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